病院受入要請をする際に、医師から「だから結論は何?」「何が言いたいの?」「L&Gなの?」など、返答を受けた経験はありますか?
私も話すのが得意ではないので、話の途中で遮られ「これはどうなの?」「波形は?」など聞かれていました。
そうなってしまう原因として、結論を最後に話していることに気が付きました。
同じ経験をしている人、新人救急隊員向けに上手くいく病院連絡方法を記事にしました。
結論ファーストで話す!
日本人の会話では“結論”を最初に答えません。つまり、話を最後まで聞かないとどんな内容なのか全容を掴めません。
実際に結論ファーストとそうでない文章を見比べてみましょう。
- 「日本人は結論を最後に話す。理由は、考えながら話してたり、全部話そうとするため。」
- 「日本人は考えながら話したり、全部話そうとしているので結論を最後に話す。」
文章を比べてみると、結論を冒頭に持って来ると何を伝えたいのかはっきりしています。
一方、結論を最後に持ってくると、会話を最後まで聞かないと内容がわかりません。
病院連絡が上手くいかない理由の多くは結論を最後に話しているから情報が伝わらないことにあるよ!
実際に長文に対して結論を最後に話してしまうと、最初に話していた内容や、中間に話していた内容など忘れてしまうのでよくありません。
それだけでなく、病院連絡で「この傷病者は重症です」という事実を最後の持って来られると、今まで聞いていた内容が180°変わってしまいます。
実際の病院連絡はこう伝える!
1st-Callで重要なことは無駄な情報を省き、いかに簡潔明瞭に伝えられるかです。
私は実際に病院連絡する際このように伝えてました。
◯◯消防本部◯◯救急隊のqq-yoshiです。
内因性L&G患者の受入要請と特定行為指示要請になります。①
60歳男性、自宅からの搬送です。◯◯病院に通院歴のある方で生年月日は◯年◯月◯日。②
本日、下血、気分不良があり救急要請。
救急隊接触時、BCに異常がありL&G判断。
バイタル測定した結果、RR30回/分、PR100回/分、BP80/50mmHg、SpO2値-96%、BT36.0度。
現在、気分不良のみの訴えで、下血に関しては◯時頃にあったとのことです。現病に◯◯があります。
特定行為ですが、IV確保後、急速輸液、併せて病院受入れよろしいですか?
到着まで◯分掛かります。受入準備お願いします。
私の病院連絡のポイントとして、結論を最初に話すことでした。
①今回の病院連絡の結論として→「重症だから急いでる、病院に搬送したい、特定行為をしたい」ということを先に伝えています。
②よく搬送する病院から、年齢、氏名を先に伝えてほしいと言われたので傷病者情報を次に伝えてます(カルテを見たいと言ってました)。
その後は、L&G判断のポイント→接触時評価→観察内容→特定行為指示要請の順で話します。
実施処置・聴取した内容を順序よく喋ればぬけがないよ!