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救急救命士が現場で役立つスキル|逆血あるのに静脈路確保を失敗する理由

救急救命士
記事の結論
記事の結論

救急の現場で静脈路確保し、逆あるのに穿刺部位が腫れたり、滴下しなかったという経験はありますか?

実は、訓練で誰も気づかず、教科書に載っていない初歩的なミスをしています。

今回は逆血あるのに静脈路確保を失敗する理由を解説。

過去記事もぜひ参考に→「知らない人が多い、救急救命士の静脈路確保(IV確保)の成功率を上げるための必須知識!

静脈路確保の手順と失敗する原因

静脈路確保失敗の原因

救急救命士の静脈路確保で選択される血管は「手背静脈」「橈側皮静脈」「肘正中皮静脈」「大伏在静脈」「足背静脈」。

救急救命士が静脈路確保できる血管
救急救命士が静脈路確保できる血管
引用:第10版 救急救命士標準テキスト

駆血帯を穿刺部の中枢側に巻き、うっ血させます。

IV確保する血管を選定し、穿刺部をアルコール綿で消毒。

ppyoshi
ppyoshi

消毒する際は最初拭いた部位は拭かないようにしましょう!

皮膚を抹消側に引き、緊張させます。

引用:第10版 救急救命士標準テキスト

留置針のカット面を上にし、皮膚面に対して15°の角度で皮膚を穿刺。

針先で血管壁を貫きバックフロー確認後、寝かせて数mm進め外筒のみを挿入します。

引用:第10版 救急救命士標準テキスト

血液が流れ出さないようし駆血帯を外し、穿刺した留置針の針先中枢側の血管を押さえ内筒を抜きます。

輸回路と静脈留置針を接続の流れになります。

引用:第10版 救急救命士標準テキスト

静脈路確保を失敗してしまう原因

逆血あるのに静脈路確保を失敗する原因として「カウンタートラクション」にあります。

カウンタートラクション
カウンタートラクション

「カウンタートラクション」とは手指で皮膚を抹消側へ引き緊張させる手技。

穿刺の流れで逆血を確認し、カウンタートラクションを解除または緩ませてしまうと、血管が元に戻り留置針が抜けてしまいます。

静脈路確保失敗の原因
静脈路確保失敗の原因
静脈路確保失敗の原因
静脈路確保失敗の原因

通常の流れだと、バックフロー後に針を寝かせて数mm進めカウンタートラクションを解除。

female paramedic
female paramedic

確かに、逆血あって嬉しくてカウンタートラクションが甘くなってたかも…

qqyoshi
qqyoshi

穿刺が成功して嬉しいのはわかるけど油断大敵だよ!

このミスは初心者だけではなく、経験豊富な救急救命士でも起こり得ます。

現場で確実に成功させるために、定期的に基本的立ち返り訓練することが重要でしょう。

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