iPhone14及びiPhone14Pro、Apple Watch Series 8、Apple Watch SE (第2世代)、Apple Watch Ultraが激しい衝撃を受けると自動で119番通報する機能が搭載されています。
このような端末には「衝突検知」機能が搭載され、衝撃を受けた後20秒間端末の操作がないと自動で通報される仕組みです。
日本では、「事故検出機能」が作動した際に音声メッセージによる自動通報と位置情報の共有が行われます。
私はこれを知りとても良い機能だと思いましたが、誤通報も多いようです。
今回は機能の概要と誤って119番通報した際の注意点についてまとめました。
「iPhoneの衝突事故検出機能」の概要
激しい衝突事故に遭うとiPhoneが自動検出し緊急通報してくれると同時に、緊急連絡先に通知。
iPhoneが自動車事故を検出すると、上記画面が通知されます。
20秒以内にキャンセルされない場合、自動的に発信されます。
反応がない場合は、iPhoneが緊急通報サービス向けにオーディオメッセージを再生し、あなたが激しい衝突事故にあったことを知らせると共に、緯度と経度による座標とおおよその捜索半径を伝えます。
現役救急隊に確認したいところ、誤差はほとんどないと言ってました。
また、緊急通報はモバイルデータ通信やWi-Fiを通しますが、電波が届かない場所では衛星経由の緊急SOS(利用可能な場合)を使って緊急通報サービスへ連絡します。
「iPhoneの衝突事故検出機能」により誤って119番通報し時は?
消防庁は、救急車などが必要ないのに119番が発信された場合、 電話を切らずに「間違えた」とお伝えください。
また、消防から折り返し電話をすることがありますので、必ず電話に出て救急車や消防車が必要かどうかをお伝えくださいと説明しています。
出典:総務省消防庁「消防救急無線・119番緊急通報」
電話を受理する側として、「誤報」なのか「意識がない」のか判断できません。
なので、重症対応として位置情報の場所に緊急車両を出動させる必要があります。
総務省消防庁から、救急車が必要ないのに119番通報された場合は電話を切らず、「間違いでした、救急車・消防車は必要ありません」と伝えるよう通知があります。
電話が切れた場合は、折り返し電話をするので必ず電話に出て対応してください!
「iPhoneの衝突事故検出機能」による通報事例
誤報がまだまだ多い機能ですが、遭難した際や交通事故など緊急通報できない時にとても有効な機能だと思います。
実際にアメリカ カリフォルニア州にあるエンジェルス国有林のエンジェルス・フォレスト・ハイウェイで。2人の乗客が乗った車が道路から外れ約300フィート(約153m)の谷に滑落。
その場所は不感地帯(電波が届かない地域)だったが、iPhoneの「衝突事故検出」機能によりすぐに救出されています。
日本では、同機能により救急要請された事案があります。
消防が折返し連絡するも応答しなかったため出動して状況を確認。
17歳の男子高校生がバイクとともに倒れているのが発見され救急搬送されています。
この事案は助かりませんでしたが、外傷に関しては「根本的治療がいかに早く受けることができるか」で生存率も変わってきます。
第3者が通報するよりも早く通報してくれるので有用性が高いと感じました。